自営線の事 第1回「ケーブル」

自営線の事 第1回「ケーブル」

弊社の主力商品「自営線」。太陽光発電所や風力発電所の電力会社の設備に送る送電線は上記の図のとおり2つの方法に大別されます。一つは電柱や鉄塔を使用して上空を通す『架空線』。これは街中でみる電柱電線と変わりません。もう一つは道路下など地面の下を通す『地中線』です。この『地中線』について何回かに分けてお話ししたいと思います。
『地中線』に使われる電線は、電柱にかかっている電線とは違い導体が厚い絶縁体に覆われた「ケーブル」とよばれる電線です。日頃見かけることはあまりないと思いますが街中を歩いていると電柱と一緒に太い(直径100~200mmくらい)金属の管が立ち上っている時があります。その金属管の中を地中から上に伸びて架空電線に繋がっているのが「ケーブル」です。架空電線は空気が絶縁体となっていますが地中では常に何かしら接触するため電気が漏れない(感電しない)ように絶縁体が厚くなっているのです。この絶縁体の厚さはケーブルを流れる電圧の大きさで変わります。
よって高い電圧を流せるケーブルは絶縁体がぶ厚くなります。同時に重く固くなるので工事は大変です。しかし、おかげで電気が流れているケーブルに素手で触っても大丈夫です。とは申し上げても66kV(家庭用コンセント電圧の660倍‼)の電気が流れているケーブルを触る気にはなりませんね。ちなみに私たちが行う自営線工事は電気を流す前に、必ず絶縁の試験を行いますので感電の心配はございません。
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